紀三井寺の歴史
約1250年前の宝亀元年(770年)、唐の高僧の為光上人によって開基されました。
為光上人は観音様の教えを広めるため日本に来られ諸国を周っていた途中、霊光を感じ、紀三井山に登り千手観音様を感得されました。
為光上人は自ら十一面観世音菩薩像を刻み一宇を建て安置されました。
その後、歴代天皇の行幸があり栄えていき、後白河法皇により勅願所と定められてからは降盛を極め、鎌倉時代には500人を越える僧侶が修業していたそうです。
江戸時代に入ると紀州徳川家の歴代藩主が頻繁に来山され、紀州祈祷大道場と崇められました。
正式名称は紀三井山・金剛宝寺・護国院ですが、境内から湧き出る「清浄水」「楊柳水」「吉祥水」の三つの井戸があることから紀三井寺と呼ばれています。
紀三井寺の見どころ
紀三井寺は近畿地方に春を呼ぶ寺として有名で、境内には500本を超える桜が植えられ、開花宣言の目安となる気象庁の標本木が本堂前にあり、毎年3月半ばにはマスコミが集まります。
231段の石段を登る本堂からは日本遺産である和歌の浦の絶景が望めます。
楼門、鐘楼、多宝塔は国の重要文化財に指定され、50年に一度開扉される秘仏の「十一面観世音菩薩立像」「千手観世音菩薩立像」など国指定重要文化材の仏像が5尊あります。
木製の立像としては日本最大の「大千手十一面観世音菩薩像」は高さ12mもあります。
紀三井寺の写真
紀三井寺のデータ
宗派:救世観音宗 総本山
御本尊:十一面観世音菩薩
ご詠歌:ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん
所在地:〒641-0012 和歌山県和歌山市紀三井寺1201
拝観時間:8:00~17:00
入山料:無料(徒歩での参拝)
ケブルカー:大人400円+片道利用200円(往復400円)
小中学生200円+片道利用100円(往復200円)
駐車場:有り
公式ホームページ:
https://www.kimiidera.com/
(2025年12月現在の情報)
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