宇宙(そら)のかけらはオラクルカードを使って占いをする予約制女性専用占いサロンです。

和銅元年（708年）、善仲と善算という双子が9歳で仏門に入り、昼夜問わず勉学に励んでいました。
神亀4年（727年）になると双子は外の世界での修行を望むようになり寺を飛び出して修行する場所を探し求めました。すると紫雲がたなびく山を見つけ、修行のための草庵を構えました。
ある日石の上で座禅を組む、光仁天皇の皇子である開成と出会い、3人での修行が始まりました。3人は大般若経600巻の書写をしようと誓いをたてると、突然雨が降り出し雷が落ちました。3人は天啓だろうと、そこに写経に必要な紙を作る為の楮を植えて、大般若経を奉納する場所に決めました。
大般若経の書写を始める直前、善仲と善算は亡くなってしまいますが、開成は意志を受け継ぎ写経の決意を固めます。しかし写経するための金字用の金と清水がなかったので、手に入るよう天に祈りました。
すると夢の中に八幡大菩薩が現れ、写経の為の金塊を授けようと告げ、目が覚めると手元に金塊が置いてありました。翌日の夢には諏訪大明神が現れ、白鷺池の水を汲んできたと告げ、目が覚めると清らかな水が器に満ちていました。すべてが揃い、開成が写経を始めると蔵王大権現が現れ、「そなたの行いを守ってあげよう」と告げました。
開成は三神を祀る社を建てました。現在の鎮守堂になります。
開成の行いに感銘を受けた父の光仁天皇は写経のための道場の建立を支援しました。これが現在の薬師堂になります。
大般若経の書写は5年かかり宝亀6年（775年）に完成します。落雷のあった場所に六角堂を建て仏像や仏具と一緒に大般若経を奉納しました。弥勒菩薩の出現を待つことにちなんで弥勒寺と名付けました。

宝亀9年（778年）興日という僧が来訪し、御本尊を作るための白檀を寄付していきました。後日、妙観という僧が現れ白檀を使って観音像を作りたいと申し出たので、開成は許可しました。
妙観は18人の同伴者と30日かけて千手観音像を彫り、完成すると妙観は低頭合掌の姿で亡くなってました。同伴者の18人も姿を消していました

月日は流れ、六代目住職の行巡は清和天皇の病気平癒の祈祷を命じられましたが、特別な修行中であることを理由に断ります。行巡を説得するため再度使者を派遣しました。使者は天皇の土地で修行しているのに何故命令に従わないのか問い詰めると、行巡は空中に浮かび上がりました。驚いた死者は都に戻り天皇に報告しました。
天皇は都に来なくてもいいので修行の地から祈祷するように、再度使者を派遣しました。すると行巡は袈裟と数珠を天皇の枕元に飛ばしました。気づいた天皇が拝んでみると病気がたちまち治ったそうです。

感銘を受けた天皇は王にも勝る力を持つので「勝王寺」の寺号を授けましたが、行巡は「王」の字を使うことをはばかり、代わりに「尾」の字を使い「勝尾寺」（かつおうじ）に寺号を変えたそうです。

大阪の箕面市の国定公園近くにあるお寺です。

山門をくぐると現れる「お清め橋」は「お清めの霧」が噴出されていて、渡るだけで身を清めてくれます。

「知恵の環」というものがあり、中心にある岩に向かい右回りに7周、逆回りに7周しながら戻ると力が湧き出、良い知恵がいただけるそうです。

本堂に向かい階段を上っていくと勝尾寺の象徴でもある「勝ちダルマ」の奉納棚があります。勝ちダルマは底面に人生の目的を書き、背中にその目的の為に1年後に達成したい目標を書きます。そして目標が達成するための努力することを誓い、ダルマの右目にサインして黒く塗りつぶします。目標が達成したら左目を黒く塗りつぶし奉納するそうです。

六十四卦ダルマみくじがあり、このダルマが境内のいたる処に置いてあります。

近くにある箕面国定公園には日本も滝百選にも選ばれている箕面の滝があり、秋には関西屈指の紅葉スポットになります。

2018.8.22　参拝






御朱印：大悲殿

宗派：高野山真言宗
御本尊：十一面千手観世音菩薩
ご詠歌：重くとも　罪には法の　勝尾寺　ほとけを頼む　身こそやすけれ
所在地：〒562-8508　大阪府箕面市勝尾寺

拝観時間：平日・日祝　8:00~17:00
　　　　　土曜日　　　8:00~18:00
入山料：大人500円　小中学生400円　未就学児100円（2歳以下無料）
駐車場：あり
公式ホームページ：https://katsuo-ji-temple.or.jp/
（2025年12月現在の情報）