岩間寺の歴史
養老6年(722年)、泰澄大師が元正天皇の大厄の病を法力で治した褒美として建立された勅願寺院だそうです。
元正天皇の病気平癒祈願を成満した奉澄大師が霊地を求め岩間山を訪れた時、桂の大樹から千手観音を感得し、その桂の木で等身大の千手観世音菩薩像を刻み、元正天皇の御念持仏をその胎内に納めて祀り、御本尊としました。
御本尊は毎夜日没と共に厨子を抜け出し、百三十六地獄を駆け巡り、苦しむ人々を救済し、日の出になると岩間山に戻ってきて、汗でびっしょりになっていたので「汗かき観音」と呼ばれているそうです。
奉澄大師が度々落ちる雷に困り、法力で雷を封じ、雷に訳を尋ねると「大師の弟子になりたいから」と申し出たのだそうです。
大師は快く申し出を受け、代わりに岩間寺に参拝する善人には雷の災いを及ぼさないことを約束させました。
これにより「雷除け観音」と呼ばれるようになりました。
岩間寺の見どころ
本堂は天正5年(1577年)に醍醐寺の理性院尭助によって千手堂として再建されたものです。
境内には蛙池(芭蕉の池)があり、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水の音」の句を詠んだ池だそうです。
本堂の前にある夫婦桂は、奉澄大師が千手観音菩薩像を刻んだ後の切り株から再び芽吹いたと言われる霊木だそうです。
岩間寺の写真
岩間寺のデータ
宗派:真言宗醍醐派
御本尊:千手観世音菩薩)
ご詠歌:水上は いづくなるらん 岩間寺 岸打つ波は 松風の音
所在地:〒520-0869 滋賀県大津市石山内畑82
拝観時間:夏季:9:00~16:00
入山料:700円
駐車場:あり
公式ホームページ:
https://iwama-dera.or.jp/
(2025年12月現在の情報)
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