圓教寺の歴史
圓教寺は康保3年(966年)性空上人によって創建されました。もともとは素戔嗚尊が降り立ち一宿したという伝説の地で、創建前から祠が祀られていたそうです。
性空上人は書写上人とも呼ばれ、都にまで知られるほどでした。寛和元年(985年)圓融上皇の病気平癒の祈祷のため上人を招こうとしましたが、上人は断りました。この上ない栄達の機会にも「浮雲の栄耀」と顧みなかったので名声はさらに高まりました。
性空上人に感銘を受けた花山法皇は行幸され、上人の奏請で「圓教寺」の寺号を 賜り、花山法皇の勅願所となり大講堂が建立されました。
武蔵坊弁慶が書写山で修行していたといわれ、机など縁の品が公開されています。
天正6年(1578年)織田信長の命で中国地方征伐を行った豊臣秀吉によって、本尊の如意輪観世音菩薩像が近江の長浜に持ち帰られましたが、天正8年(1580年)に返還されました。
圓教寺の見どころ
西国三十三所の最大規模の寺院で、「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格が高い寺院です。
圓教寺摩尼殿に行くには麓からロープウェイに乗り、山上駅から西国三十三観音像が置かれた参道を15~20分ほど歩くことになります。
西国三十三所の御朱印は摩尼殿で頂け、建物は舞台造りになります。
摩尼殿の奥には本堂に当たる大講堂や、映画「ラストサムライ」のロケ地になった食堂、常行堂などがあります。
さらに奥には奥の院があり、全部周るには半日はかかります。
圓教寺の写真
圓教寺のデータ
宗派:天台宗 別格本山
御本尊:如意輪観世音菩薩(摩尼殿)、釈迦三尊(大講堂)
ご詠歌:はるばると 登れば書寫の 山おろし 松のひびきも 御法なるらん
所在地:〒671-2201 兵庫県姫路市書写2968
拝観時間:8:30~17:00
※ロープウェイの時間があるので、計画的に行動しましょう
入山料:中学生以上500円 小学生300円
(別途ロープウェイ利用料が必要)
駐車場:ロープウェイ駅にあり
公式ホームページ:
ロープウェイホームページ:

(2025年12月現在の情報)
←第二十六番札所・西国三十三カ所巡礼TOP・第二十八番札所→