岡寺の歴史
岡寺の昔の正式名称は「龍蓋寺」と言いました。
飛鳥の地を荒らし、民を苦しめていた悪龍を義渕僧正が法力で池の中に封じ込め大きな石で蓋をし、改心させたことから龍蓋寺と名付けられました。
悪龍は改心し善龍となって今でも池に眠ると伝わっています。
鎌倉時代には厄除けのお寺と知られ、「日本最初の厄除け霊場」と呼ばれています。
義渕僧正が法相宗の祖であったことから興福寺の末寺でしたが、江戸時代に長谷寺法住住職によって復興され、長谷寺の末寺になり、真言宗豊山派に属しました。
寺号は龍蓋寺でしたが、人々には「飛鳥の岡にある寺」から岡寺と親しまれ、現在は宗教法人としての登録名も「岡寺」になっています。
岡寺の見どころ
日本最初の厄除け霊場として有名で、沢山の人が厄除け祈願で訪れます。
境内には悪龍が封じ込められた言われる池が今でも存在し、蓋である要石に触れると雨が降ると言われています。
御本尊は塑像(土でつくられた)の如意輪観音菩薩で、塑像では日本最大で日本三大仏に上げられています。
日本三大仏:銅像最大の東大寺・毘盧遮那仏(奈良の大仏)、木像最大の長谷寺・十一面観世音菩薩、塑像最大の岡寺・如意輪観音菩薩
壷阪寺、長谷寺と共同で「はるかぜ回廊」「あぢさゐ回廊」「もみじ回廊」など開催していて季節ごとに彩られた景色が見れます。
壺阪寺の写真
岡寺のデータ
宗派:真言宗 豊山派
御本尊:如意輪観世音菩薩
ご詠歌:けさみれば 露岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり
所在地:〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡806
拝観時間:8:30~17:00(12〜2月:8:30〜16:30)
入山料:大人500円 中高生400円 小学生以下無料
駐車場:有り
公式ホームページ:
https://www.okadera3307.com/
(2025年12月現在の情報)
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