南円堂の歴史
弘仁4年(813年)、藤原冬嗣が父の内麻呂の追善のために建立しました。
鎮壇には弘法大師が関わったとされています。
当時は藤原氏の氏寺で、貴族の寺として格式高く、庶民など身分不相応のものが気安く詣でることはできなかったそうです。明治時代に入り廃仏毀釈運動に触発され、廃絶の危機に山門も土堀もない開放的なものになりました。
本尊である不空羂索観音菩薩像は、一代目は治承4年(1181年)に平清盛の命で平重衡が行った南部焼討で本尊は焼失しましたが。現在の二代目は養和元年(1181年)から始まった「鎌倉再建」で運慶の父である康慶の一門により造られました。
平成10年(1998年)「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコの世界文化遺産として登録されました。
南円堂の見どころ
世界中から観光客が訪れる奈良公園の中にある興福寺・南円堂。
周りには東大寺や春日大社など有名な神社仏閣が沢山あり、一日では周りきれません。
興福寺には仏像だけで国宝が18あり、これは日本一の所有数だそうです。特に奈良時代に光明皇后に制作された阿修羅像は「美少年仏像」として人気です。
奈良公園では約1500頭の鹿げ生息していて(2025年調べ)、鹿せんべいをあげて触れ合えるのは有名ですが、うかつに持って近づくと囲まれ、気性の荒い鹿には体当たりされたりするので、小さい子供や老人は特に気をつけた方が良いです。
南円堂の写真
南円堂のデータ
宗派:法相宗 大本山(興福寺)
御本尊:不空羂索観世音菩薩
ご詠歌:春の日は 南円堂にかがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲
所在地:〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48
拝観時間:自由(御朱印や中金堂、東金堂、国宝館は9:00~17:00)
入山料:無料(中金堂、東金堂は各・大人500円、中高生300円、小学生200円)
駐車場:無し
公式ホームページ:
https://www.kohfukuji.com/(興福寺)
(2025年12月現在の情報)
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