長命寺の歴史
12代景行天皇の時代に武内宿彌が姨綺耶山で柳の木に「寿命長遠書願成就」と彫り祈願したら300歳の生きたと伝えられました。
その後、聖徳太子がこの地に来た時、宿彌が彫った文字を発見し、感銘を受けていると白髪の老人が現れ、その木で仏像を彫り、この地に安置するよう告げました。
聖徳太子は十一面観音を彫り、安置したのが長命寺の始まりだそうです。
元暦元年(1184年)、佐々木定綱が戦死した父を弔うために三仏堂を建立したのをきっかけに、平安時代後期に本堂をはじめ、多くの堂宇が建立し伽藍が整いました。
以降、鎌倉時代を通し、近江守護佐々木六角氏の崇敬をうけています。
しかし、永正13年(1516年)六角高頼と伊庭定隆の対立により兵火で伽藍が全焼しました。
その後、再建され、織田信長や豊臣秀吉の庇護を受けています。
長命寺の見どころ
琵琶湖の湖畔にあるお寺で、かつては808段の階段を登らないと着かない西国三十三所の最難関のお寺の一つでした。
今は近くまで車で上がれるようになったので、そこまで辛くありません。
御本尊は千手観音、十一面観音、聖観音が合体した「千手十一面聖観世音菩薩」です。
本堂、三重塔は重要文化財です。
長命寺の写真
長命寺のデータ
宗派:天台宗 単立
御本尊:千手十一面聖観世音菩薩
ご詠歌:八千年や 柳に長き命寺 運ぶ歩みの かざしなるらん
所在地:〒523-0808 滋賀県近江八幡市長命寺157
拝観時間:8:00~17:00
入山料:無料
駐車場:あり
公式ホームページ:なし
(2025年12月現在の情報)
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