楊谷寺の歴史
大同元年(806年)清水寺の開祖である延鎮が夢の中で「西山で生身の観音様に会うことができる」とお告げを受けて、清水寺から西山に向かうと柳が生い茂る渓谷の岩上に眼病に霊験あらたかな住一面千手観音菩薩像を見つけたそうです。延鎮はその場所に堂宇を建立し、観音像を祀り楊谷村と名付けたことが始まりだそうです。
延鎮が清水寺に帰った後、空海が度々修行に訪れ、弘仁2年(811年)に参詣していた空海が目のつぶれた子猿の目を湧き水で懸命に洗っている親ざるを見つけました。空海は子猿の為に17日間の祈祷を行いました。すると満願の日に子猿の眼が治ったそうです。空海はその湧き水を眼病に効く独鈷水として広め、楊谷寺は「やなぎださん」と親しまれるようになりました。
戦国時代には豊臣秀吉の側室である淀君が楊谷寺の観音様を信仰し、毎日この独鈷水で顔を洗っていたと云われています。
江戸時代には霊元天皇が独鈷水で眼病を治癒したのをきっかけに、歴代の天皇に献上されるようになり、明治時代になって東京に皇居を移すまで献上は続けられました。
中御門天皇が・本尊を模した物を勅刻したとされる観音像が奥之院の本尊として祀られるようになったそうです。
平成29年(2019年)手水鉢に花を浮かべる「花手水」が楊谷寺で行われるようになり全国に広まり、花手水発祥の寺として有名になりました。
楊谷寺の見どころ
歴代天皇も祈りをささげた眼の観音様としてご利益のある楊谷寺。
眼病平癒としての御祈祷でご利益があった霊験話が数々残るお寺です。
空海が祈祷した霊水である独鈷水は今でも頂くことができます。
かつては天皇家や特別な方が参拝された時に貴賓室として使われた上書院からは名勝庭園「浄土苑」が絵画の様に眺めることができます。
境内には500株のあじさいが植えられていて6~7月には様々な種類の紫陽花を見ることができます。
花手水発祥の寺でSNSでも有名になり、季節に合わせた花が手水に浮かべられています。
楊谷寺の写真
楊谷寺のデータ
宗派:西山浄土宗
御本尊:十一面千手千眼観音菩薩
ご詠歌:うららかや 柳も風になびかれて 仏の御影 うつる谷水
所在地:〒617-0855 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
拝観時間:9:00~17:00
入山料:通常期 500円(高校生以下無料)
ウィーク期間 1000円(高校生以下無料)
駐車場:あり
公式ホームページ:
https://www.yanagidani.jp/
(2026年1月現在の情報)
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